宮崎県 日向市 細島灯台
細島港入口の日向岬に位置する灯台。1910(明治43)年に赤レンガ造りの灯台として造られ、1941(昭和16)年に現在の灯台に。半円アーチ型の出入り口、バルコニーを支える持ち送りのデザインが特徴的。2019(平成31)年に国の有形文化財に登録された。
灯台データ
- 初点灯: 1910(明治43)年
- 灯台の高さ: 11.4m
- 灯りの高さ: 101m
- 形状: 白塔形
- 灯質: 単せん白緑互光
- 光達距離: 約36km
- レンズ・灯器: LB-M30型(建設時は無等不動フレネルレンズ)
- 構造: 石造
- 設計者: 不明
地理データ
地理:灯台のまちは雄大な自然が自慢
黒潮が流れる太平洋に面し、温暖な気候と美しい自然が魅力の日向市。参勤交代時の乗船場所でもあった細島港を中心に湾岸工業都市として、東九州随一の陸・海の物流拠点として栄えた、地理的にも要所であった。
気象:晴天に恵まれた地域
年間平均気温は約17℃で、降雪はほとんど見られない。湿度は年間を通じて70%ほどで降水量は年間2,000mm超と多めながら、日照時間も2,000時間超で晴天にも恵まれる豊かな地域である。
歴史:古事記や日本書紀に登場
重要伝統的建造物群保存地区である日向市美々津。港町として古代より栄えた町で、神武天皇が東征のために出航した地として古事記や日本書紀に登場する。明治時代には県庁が置かれ宮崎県は美々津県と称されていた。
伝説:いたずら好きな「河童」
日本各地に点在する河童の伝説が日向にも残る。子供が川で遊んでいると、いたずら好きの「ひょうすんぼ(河童)」が現れ子供を溺れさせたという昔話が残るが、これは当地の治水への問題提起を例えたものももあった。
漁業:マグロ漁業日本一
細島では、定置網による漁が主に行われ、マグロの水揚げも多くキハダマグロ、ビンチョウなどが獲れる。近海カツオの一本釣り漁業も盛んで漁業における生産量、生産金額ともに全国上位に食い込む。
農業:ビタミン豊富な「平兵衛酢(へべす)」
日向発祥の「平兵衛酢」は疲労回復、高血圧、心臓病の予防など美容と健康に欠かせないビタミンCが豊富な柑橘類。地元は果物栽培も盛んで、マンゴーなどの特産品も全国的に有名である。
食文化:細島の漁師が発祥「ごんぐり」
マグロの胃袋をかき揚げにした「こんぐり」は、細島の漁師が日南から持ち帰ったのが始まりとされる島料理に。ご飯とカツオの刺身を混ぜ合わせ、火で炙ったおにぎり「こなます」も漁師料理から生まれた。
祭事:郷土芸能「ひょっとこ夏祭り」
ひょうきんなお面をつけて踊る姿が笑いを誘う「日向ひょっとこ祭り」。例年8月第1土曜日に実施されるが、全国各地から2000人近い踊り手が集まり、市街地はひょっとこ一色に埋め尽くされる。

「海と灯台のまち」の灯台をもっと見る
御前崎市
御前埼灯台
1874年(明治7)年、「日本の灯台の父」と呼ばれるイギリス人技師ブラントンの設計により完成したレンガ造りの灯台。戦争で損傷を受けたが修理され、今なお建造当時の姿を留めている。のぼれる灯台16基のひとつで、近代化産業遺産、重要文化財などに指定されている。
西津軽郡深浦町
艫作埼灯台
白神山地を仰ぐ青森県深浦町の海岸線に建つ灯台。日本海北部の灯台では最大級の高さを誇る。青森県北部の龍飛岬と秋田県男鹿半島の入道崎の中間に位置し、漁船や南北を航行する船を広範囲に見守る。
東牟婁郡串本町
潮岬灯台
本州最南端の紀伊半島・潮岬に建つ灯台。開国直前の「改税条約」に基づいて建設した8基の灯台のうちの1つで、紀伊半島沖は海上交通の要衝でありながら、航海が難しい海域でもあったため、潮岬灯台の建設は急ピッチで進められた。
西宇和郡伊方町
佐田岬灯台
四国の西端に突き出た佐田岬半島の先端に建つ。対岸には豊予海峡を挟んだ佐賀関(大分県)があり、佐田岬灯台の光が届く。灯台で使われているレンズは佐賀関にある関崎灯台から移設されたもの。
松山市
釣島灯台
愛媛県松山市の西方約5kmに位置する釣島に建つ、明治期に建設された石造の歴史的灯台。愛媛県初の西洋式灯台であり、敷地内に付帯する灯台職員用の宿舎・倉庫と共に保守され、当時の面影を今に遺す。松山市有形文化財に指定。
佐伯市
鶴御埼灯台
九州最東端、鶴御崎の標高150mに位置する灯台。鶴御崎は軍事上の要衝であった歴史を有し、鶴御埼砲台跡地に建てられた灯台は豊後水道を行き交う船舶の安全を見守っている。灯台から少し歩いた先の展望台は紺碧の海が広がる絶景スポット。
下関市
角島灯台
日本海側に造られた灯台としては初の大型灯台。無塗装の灯台は日本に3基あるが、そのうちの1つ。レンズは日本に5基しかない第1等フレネルレンズで、高い歴史・文化的価値を認められており、常時一般公開されている「参観灯台」でもある。
阿南市
蒲生田岬灯台
四国の最東端、徳島県阿南市の蒲生田岬に建つ灯台。高知県にもまたがる室戸阿南海岸国定公園に属する。蒲生田岬灯台と紀伊日ノ御埼灯台(和歌山県)を結んだラインまでが瀬戸内海と定義される重要な灯台。
京丹後市
経ヶ岬灯台
京都府北部にある丹後半島の最北端に建つ灯台。灯台のレンズはフランス製の第1等フレネルレンズで国内でも貴重なもの。通常は内部に入ることができないが、秋の一定期間のみ一般公開される。
笠岡市
六島灯台
岡山県の最南端とされる「六島(むしま)」に建つ灯台。大型船舶が往来する海域ながら、潮流が速く事故が多発していた六島と香川県・荘内半島の海域の安全のために建てられた。現在も不動フレネル式レンズを残す貴重な灯台でもある。





